かゆみや乾燥…頭皮が荒れる原因とは? 今日から始められる対策方法を紹介!

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人差し指を立てる男性医師
目次

    頭がかゆくなったり、フケが増えたりなど、頭皮が荒れた経験がある方は多いのではないでしょうか。頭皮荒れが悪化すると、薄毛や抜け毛にも影響する可能性があるため、早めの対処が大切です。

    そこで今回は、頭皮荒れを事前に防ぐために、すぐ実践できる対策方法をご紹介します。頭皮が荒れる原因を根本から改善して、かゆみやベタつきのない快適な頭皮の環境を作りましょう。

    なぜ? 頭皮が荒れる理由を症状別に紹介!

    デスクで頭を抱える男性
    頭皮荒れを治すには、まず根本的な原因を改善することが大切です。そこでまずは、なぜ頭皮が荒れるのか、原因となる3つの理由を説明します。

    頭皮の湿疹|かゆみ・赤み・痛みなど

    頭皮が荒れる原因は、頭皮に湿疹が発症している可能性があります。頭皮の湿疹とは、頭皮にかゆみや赤み、痛みなどの症状が現れる病気。頭皮湿疹の種類によって発症する症状が異なるため、病名に合わせた適切な対応が必要になります。

    ここでは、代表的な頭皮湿疹のひとつ「接触性皮膚炎」について説明します。

    接触性皮膚炎

    接触性皮膚炎は、わかりやすくいうと「かぶれ」です。シャンプーやネックレスなどの物質が、皮膚に刺激を与えたり、アレルギー反応を引き起こしたりすると、かゆみや赤みが発症します。

    • 新しく購入したシャンプーの使用後に頭皮に赤みやかゆみが出た
    • ネックレスをつけていた部分が赤くなった
    • 金属製の時計をつけている部分がかゆい

    一度でもこのような症状を経験した方は、接触性皮膚炎の可能性が高いです。使用するシャンプーの成分、装着するアクセサリーの素材などに注意しておきましょう。

    頭皮の乾燥

    頭皮荒れの原因として、頭皮の乾燥が影響している場合もあります。

    頭皮が乾燥すると、フケが多くなったり、皮脂分泌が過剰になり髪がベタついたりします。皮脂が通常よりも多い場合、頭皮に常在する雑菌「マラセチア菌」の動きが活性化。その結果、頭皮環境が悪くなり、脂漏性皮膚炎やかゆみの発症といった肌荒れが引き起こされます。

    では、なぜ頭皮が乾燥してしまうのでしょうか。乾燥の原因となる主な理由を2つ説明します。

    シャンプーが合わない・洗いすぎ

    肌に合わないシャンプーを使っていたり、過度な洗浄を行ったりすると、皮脂を落としすぎます。その結果、頭皮の皮脂が不足して乾燥しやすくなります。

    生活習慣の乱れ

    生活習慣の乱れも、頭皮の乾燥に影響します。生活習慣の乱れには、以下のような例が代表的です。

    • 食生活の偏り
    • 運動不足
    • 睡眠時間がバラバラ

    生活習慣が乱れてしまうと、皮脂が不足したり、反対に過剰に分泌されたりします。とくに皮脂が不足した場合は、頭皮が乾燥し、かゆみや赤み、フケなどの症状が発生する可能性が高いです。

    頭皮のべたつき・フケの増加

    頭皮のベタつきやフケの増加も、頭皮荒れに関係します。頭皮がベタついたり、フケが増えたりする理由は、多くの場合で皮脂の過剰分泌が原因です。そして皮脂の過剰分泌は、上述した項目以外にも、「自律神経の乱れ」「脂漏性皮膚炎」などが影響します。

    自律神経の乱れ|皮脂の過剰分泌

    自律神経の乱れも頭皮のベタつきやフケの増加に影響します。

    自律神経とは、内臓・血管などの働きや汗・皮脂などの分泌を調整するものです。

    つまり、自律神経が乱れると、体調が崩れたり、汗や皮脂の分泌を促したりします。皮脂が過剰に分泌された場合、頭皮のベタつきやフケなどを引き起こす可能性が高いです。

    脂漏性皮膚炎

    「脂漏性皮膚炎」と呼ばれる肌の病気が、頭皮がベタつきやフケの増加に関係している場合もあります。

    脂漏性皮膚炎とは、頭皮や鼻の脇などの皮脂腺が多い部分からの皮脂の分泌が多くなる病気です。フケが大量に出る特徴があるため、このような症状の場合は脂漏性皮膚炎の可能性があります。

    脂漏性皮膚炎の主な原因は、頭皮に潜むマラセチア菌と呼ばれるカビの増加といわれています。ただ、具体的な発症理由についてはいまだ解明されていません。

    頭皮トラブルの治療は皮膚科を受診すればいいの?

    頭皮荒れに気づいた場合は、皮膚科もしくは専門クリニックを早めに受診するのがおすすめです。頭皮荒れの原因はさまざまですが、接触性皮膚炎や脂漏性皮膚炎などの病気の場合もあります。

    脂漏性皮膚炎のような病気は難治性のため、放置するとさらに悪化する可能性が高いです。すでにかゆみ・赤みなどの症状がある場合、悪化する前にできるだけ早く受診をしましょう。

    トラブルを防ぐ! 今日からできる対策方法を紹介

    頭皮をマッサージする男性皮膚科やクリニックなどによる治療で一時的に完治しても、以前と同じ生活をしていると、頭皮荒れは再発する可能性があります。

    大切なのは、日頃の頭皮ケアです。そこでこの項目では、頭皮荒れにならないための簡単にできる対策方法を2つご紹介していきます。

    1. 生活習慣の改善

    すぐにできる頭皮荒れの対策として、生活習慣の改善があります。

    たとえば、栄養バランスの良い食事を摂取したり、質の高い睡眠や適度な運動を行ったりするのがおすすめです。

    このような改善を行うと、食事により髪に必要な栄養素を体内に取り込め、睡眠や運動でホルモンバランスの崩れを防ぐことが可能です。その結果、頭皮荒れを事前に防げるでしょう。

    髪と頭皮のために取り入れたい栄養素とは?

    すぐにできる改善できる生活習慣のひとつに、食生活があります。タンパク質やミネラル(亜鉛やヨウ素)、ビタミン各種などは、髪や頭皮を作るのに重要な栄養素です。

    それぞれの栄養素をバランスよく摂取すると、頭皮環境を整えることができるでしょう。各栄養素を取るには、以下のような食材がおすすめです。

    栄養素おすすめの食材
    タンパク質卵、乳製品、鶏肉、レバー、魚、大豆製品など
    ミネラル(亜鉛やヨウ素)牡蠣、ナッツ、ワカメ、昆布など
    ビタミン各種緑黄色野菜(にんじんやトマト、カボチャなど)、果物(レモンやオレンジなど)

    2. 頭皮環境の改善

    頭皮荒れを防ぐためには、頭皮環境の改善も大切です。頭皮環境を改善するには、以下のような方法があります。

    頭皮の状態に合った成分のシャンプーを選ぶ

    頭皮の状態に合う成分が配合されたシャンプーを使うことで、頭皮環境を改善できます。

    • アミノ酸系:洗浄力は低い
    • 高級アルコール系:洗浄力は強い
    • せっけん系:洗浄力は強い

    乾燥肌の方は、洗浄力の穏やかなアミノ酸系のシャンプー。頭皮が脂っぽい方は、汚れや皮脂をしっかり洗い流せる高級アルコール系やせっけん系のシャンプーがおすすめです。

    カーボニックスカルプシャンプー

    洗髪方法&ドライヤーの使い方を見直す

    洗髪方法とドライヤーの使い方を見直すことも、頭皮環境の改善に大切です。過度な洗浄をしていたり、ドライヤーの風を当てすぎたりすると頭皮が荒れる可能性があります。

    髪を洗う際は、以下の7つのステップをふむのがおすすめです。

    1. 洗髪前にブラッシング・軽いマッサージを行う
    2. 予洗いで髪の汚れを落とす
    3. シャンプーを手で泡立ててから本洗い
    4. 泡が残らないようにすすぐ
    5. トリートメント・コンディショナーは根元につかないように
    6. トリートメント・コンディショナーを洗い流す
    7. タオルドライ&ドライヤーで乾燥させる

    7つの項目を意識してシャンプーとドライを行うことで、頭皮荒れを防ぐことができるでしょう。

    頭皮にかさぶたができる理由とは? シャンプーの選び方と正しい洗髪方法を紹介!

    頭皮ケアをプラス|頭皮マッサージやローション

    頭皮環境の改善には、頭皮マッサージや専用ローションなどの活用もおすすめです。頭皮マッサージを行い、血行をよくすることで、髪に必要な栄養素が行き渡りやすくなります。

    また、専用のローションは、頭皮を保湿できる商品をおすすめします。シャンプーやドライヤーのあとは、頭皮が乾燥しやすいです。ローションを使い、頭皮にうるおいを与えるようにしましょう。

    【予約販売】薬用スカルプシャンプー

    頭皮が乾燥する場合|加湿器

    頭皮が乾燥しやすい方は、ローションだけでなく加湿器も使ってみましょう。シャンプーやドライヤー後だけでなく、季節的な影響でも頭皮は乾燥します。加湿器を使い、常に部屋の湿度を保つようにするのがおすすめです。

    できることから始めて頭皮トラブルを防ごう!

    頭皮マッサージを受ける男性頭皮荒れが起こるのは、頭皮の湿疹や乾燥、ベタつき、フケの増加など、さまざまな原因があります。生活習慣が乱れていると、頭皮荒れは起きてしまいます。

    頭皮が荒れているのを確認した場合は、できるだけ早く皮膚科や専門クリニックを受診しましょう。放置すると、どんどん悪化して薄毛や抜け毛などにも影響します。

    ぜひ今回の記事を参考に、まずは食生活の見直しや使用するシャンプー・トリートメントを変えてみるなど、簡単なことから改善してみてはいかがでしょうか。

    接触皮膚炎診療ガイドライン 2020(日本皮膚科学会ガイドライン)

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