最近フケが出て困っているという人は多いのではないでしょうか。実は、フケには2つのタイプがあり、頭皮の状態によって、原因や対策も異なります。
本記事では、フケの種類にあわせた原因・対策について詳しく解説します。
フケには大きく分けて2種類ある
そもそもフケは、頭皮のターンオーバーによって自然と出るものです。頭皮のターンオーバーとは、頭皮の代謝によって角層が剥がれ落ちる現象のことを指します。
この剥がれ落ちる角層のことを一般的にフケと呼びます。実は、このフケ(角層)には、「乾性フケ」と「脂性フケ」の2種類があります。
下記では、「乾性フケ」と「脂性フケ」の2種類について詳しく解説します。
頭皮が乾燥することで出る「乾性フケ」
乾いたカサカサのフケの種類を「乾性フケ」といいます。
乾性フケが出るメカニズムとしては、頭皮が乾燥しすぎて、潤いがなくなることにあります。
潤いがなくなることで、免疫力が低下し、ターンオーバーのリズムが早くなります。ターンオーバーのリズムが早くなってしまうと、未熟な角層が剥がれ落ちるようになってしまい乾性フケがでることもあります。
ただし、もともと乾燥肌の人は頭皮も乾燥しやすいため、乾性フケが体質的に出やすい場合もあります。
皮脂分泌が盛んになることで出る「脂性フケ」
フケのもう1つの種類に「脂性フケ」があります。脂性フケは、皮脂の分泌異常が原因である場合が多いです。
皮脂が多く分泌されすぎると、頭皮の常在菌であるマラセチアという菌が増殖し、ターンオーバーのリズムを乱してしまい大量のフケを発生させることがあります。
また、落ち切っていない皮脂は酸化し、ほこり・汚れを吸着して古い角質と混ざりあうことで、ベトベトとした脂性フケとなり頭皮で発生するメカニズムがあります。
ただし、もともと脂性肌の人は、体質的に脂性フケが発生しやすいことも原因の1つとなっています。
乾性フケの4つの原因と対策方法
フケの種類の1つとして乾性フケを紹介し、乾性フケが出るメカニズムについて解説しました。具体的な原因には、どのようなことがあるのでしょうか。
ここでは
- 生活習慣
- 病気
- ヘアケア
の3つの観点から、乾性フケの原因と対策について解説します。
生活習慣による乾性フケの原因
乾性フケの原因として生活習慣は密接にかかわっています。ここでいう生活習慣とは、運動・栄養・休養のことを指します。
栄養は、頭皮環境を整える材料の1つですし、運動は、材料を頭皮へ届けるために大切な要素でもあります。また、睡眠とホルモンは密接に関わっており、健やかな頭皮環境を整える上では欠かせません。
乾性フケを予防する生活習慣対策について
乾性フケの原因として、頭皮が乾燥しすぎてしまうということがあります。頭皮の乾燥対策として、運動・栄養・休養はとても大切なポイントです。
なぜならば、頭皮のターンオーバーには、頭皮へ栄養を運ぶことと、栄養を吸収することが関わっているからです。
頭皮へ栄養を運ぶためには、そもそも材料となる栄養が必要です。特にビタミン・ミネラル・タンパク質は、髪の毛の材料になる栄養素です。下記のような食材を積極的に摂るようにしましょう。
頭皮の乾燥対策におすすめの食材 | |
ビタミンA | レバー・うなぎ・緑黄色野菜・卵など |
ビタミンB群 | レバー・うなぎ・納豆・牛乳・青魚・カツオ・マグロ・サケ・バナナ・ささみ・チーズ・卵・豆類など |
ビタミンC | ピーマン・ブロッコリー・キャベツ・柑橘系の果物など |
タンパク質 | 豚肉のロースや牛ひれ肉、鶏肉などの肉・魚・豆・乳製品類など |
ミネラル | 牡蠣・豚レバー・パルメザンチーズ・牛肩ロース・するめ・卵黄など |
また、運動は、摂取した栄養素を頭皮へ届けるためには欠かせません。なぜならば、運動不足によってホモステイシンというアミノ酸が酸化して、頭皮へ栄養を運ぶのを邪魔してしまうからです。
軽いジョギングやランニング、ウォーキングや水泳といった有酸素運動をするのが効果的です。
加えて、睡眠は、身体の回復においてとても重要な役割をになっています。睡眠不足に陥ると、コルチゾールの分泌が増えて、皮脂バランスが崩れます。
上質な睡眠をとるためにも、最低でも4時間は連続してノンレム睡眠(最も深い睡眠)に入ることが大切です。
入眠時間を固定することや、午前中に太陽光を浴びてメラトニンの分泌を活発にしたり、入浴は就寝する一時間前に済ませるといった方法がおすすめです。
病気による乾性フケの原因
乾性フケの原因として、乾燥性皮膚炎などの病気の場合もあります。乾燥性皮膚炎は、年齢とともに、脂質・天然保湿因子・角質細胞間脂質などの物質が減少したり、空気の乾燥によって引き起こされます。
初期の症状では、皮膚がカサカサして剥がれ落ちてきて、かゆくなることがあります。中期の症状では、カメの甲羅のように皮膚がひび割れてきて、赤みが生じて強いかゆみがあらわれます。
特に、真冬から春先までの症状がひどく、中高年によく見られる病気として挙げられます。
病気による乾性フケの対策について
病気(乾燥性皮膚炎など)で乾性フケが出る場合は、セルフケアしようとせず、専門機関を受診し、専門的な治療をすることをおすすめします。
専門医は、肌荒れを抑える塗り薬や飲み薬を症状に応じて処方してくれるので、自分の症状にあった適切な治療ができるでしょう。
間違ったヘアケア方法による乾性フケの原因
シャンプーの種類やドライヤーの使い過ぎなどが原因で、乾性フケがでることもあります。特に、シャンプーは自分の皮脂量にあった製品を使った方が、皮脂を落としすぎて頭皮が乾燥してしまうことを避けやすくなります。
頭皮の状態別おすすめシャンプー | ||
乾燥肌の人 | 脂性肌の人 | 敏感肌の人 |
アミノ酸系シャンプー ※保湿成分が含まれているもの | 高級アルコール系シャンプー 石鹸系シャンプー ※髪への負担が少ないもの | アミノ酸系シャンプー ※肌への刺激成分が配合されていないもの |
乾性フケを防ぐヘアケア対策について
頭皮が乾燥しやすい人には、アミノ酸系シャンプーで保湿成分が含まれているものをおすすめします。
乾燥肌の人は洗浄力が高すぎる高級アルコール系シャンプーや石鹸系シャンプーを使ってしまうと、肌に必要なうるおい成分のNMF(ナチュラル モイスチャライジング ファクター)まで失うことが多いからです。
また、洗髪時のすすぎが不十分だとフケの原因になることもあります。生え際や後頭部などシャンプー剤が残りやすいところのぬめりが落ちるまでしっかりと洗い流しましょう。
また、アフターケアとして、頭皮にローションを塗るのもおすすめです。フォルテロ薬用スカルプローションは、3つの有用成分が含まれた健康的な頭皮環境を整える頭皮ケア用品です。
フケやかゆみを抑制するグリチルリチン酸2kという成分も配合されているので、フケに悩んでいる人にはおすすめです。
脂性フケの4つの原因と対策方法
脂性フケは、主に性ホルモン(アンドロゲン)の分泌によって、皮脂量が多くなりすぎることが原因です。ここでは脂性フケの原因と対策方法について、生活習慣・病気・年代や性別・ヘアケアの観点から解説します。
生活習慣による脂性フケの原因
生活習慣(運動・栄養・休養のバランス)によって、性ホルモンへ影響することもあるので、脂性フケが出やすくなることがあります。
食生活でいえば、脂質の過剰摂取やビタミン不足があります。加えて、睡眠不足になると、男性ホルモン(テストステロン)が活性型男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)に変化し、過剰な皮脂分泌に陥るケースもあります。
脂性フケを予防する生活習慣対策について
脂性フケを予防する生活習慣対策として、脂質を消費することと摂取を控えることがあります。脂質を消費することにおいて、運動は非常に効果的です。特に有酸素運動は、糖だけではなく脂質をエネルギーとして消費できるのでおすすめです。
また、脂質を消費するうえで、ビタミンB2は欠かせない栄養素です。レバーなどの肝臓系の食べ物やウナギ・カレイ・卵・納豆・アーモンドといったビタミンB2を摂取するとよいでしょう。
また、脂質を消費するだけではなく、摂らないようにすることも大切なポイントです。バター・牛脂・ラード・肉類などを摂りすぎてしまうと、皮脂の過剰分泌の原因になる場合があります。
加えて、睡眠不足が続くと、身体に脂肪がたまりやすくなったりうまく脂質を消費しにくくなるといった現象が起きることも。
夜にスナック菓子やジャンクフードなどの高脂質食品を避けたり、一日の終わりにリラックスできる時間をつくることは脂性フケを予防するうえでは効果的な対策方法です。
病気による脂性フケの原因
脂性フケの原因として、病気のケースもあります。皮脂が増えることで、頭皮の常在菌であるマラセチア菌が増えてべっとりとした皮脂が出てくるようになります。
そして、皮脂腺の働きが活発になることで、頭皮などに湿疹ができてかゆみを伴う場合があります。脂漏性皮膚炎になると、地肌が赤くなったり、かゆみなどの症状が頻繁に現れるのです。
これは、マラセチア菌が皮脂から分泌されたトリグリセリドを遊離脂肪酸に分解することによって、頭皮を刺激して肌荒れを起こしてしまうというメカニズムがあります。
病気による脂性フケの対策について
慢性的に頭皮のかゆみなどが出ている場合には、一度皮膚科などの専門機関を受診しましょう。専門機関では、液体ローションのステロイドを使用することが多いです。
ただし、長期使用するケースが多いので、頭皮の状態に合わせたステロイドを専門医から処方してもらうことで、副作用を考慮した適切な処置が施せます。
もし、病気かな?と思ったら、専門機関を受診することをおすすめします。
年代や性別による脂性フケの原因
年齢や性別によって、性ホルモンの分泌量が変わるので、脂性フケがでることもあります。思春期から成人にかけて、性ホルモンの分泌にともない、皮脂分泌量も多くなります。
女性では20歳代・男性は20~40歳代で多くなる傾向があり、加齢とともに減少します。
また、女性の場合には月経後の黄体期にも皮脂量が多くなる傾向にあります。
年代や性別に合わせた脂性フケ対策について
性ホルモンの分泌は生活習慣と大きな関わりがあります。規則正しい生活リズム・バランスの良い栄養・適度な運動を心がけて、整った生活習慣を心がけましょう。
間違ったヘアケア方法による脂性フケの原因
頭皮に合わないシャンプーを使用することで皮脂が落ち切らず脂性フケの原因になることもあります。特に、皮脂量が多い人がアミノ酸系のシャンプーなどを使うと、洗浄力が足りず、皮脂が十分に落ちないこともあります。
脂性フケを防ぐヘアケア対策について
脂性フケを抑えるためにも、洗浄力の高いシャンプー(高級アルコール系シャンプーや石鹸系シャンプー)はおすすめです。
なかでも、フォルテロカーボニックスカルプシャンプは、超濃密炭酸泡が皮脂汚れをごっそりと落としてくれます。
また、7つの有用成分が含まれていて、頭皮の環境を整えてハリのある髪に仕上がります。脂性フケがたくさん出て悩んでいる人のシャンプーとしてぴったりのシャンプーです。
Fortero(フォルテロ)カーボニックスカルプシャンプーとは? 特徴と効果を上げる使い方を解説!
フケの種類に合ったヘアケア対策をしよう
フケの種類には、大きく分けて2つの種類があります。頭皮の乾燥を原因としたパサついた乾性フケと、皮脂の分泌量が多くなることが原因の脂性フケです。
フケの種類によって、原因が異なることも多く、対策方法も異なります。自分の頭皮にあった対策方法を取れると、健やかな頭皮環境につながるでしょう。
本記事を参考にしながら、フケの悩みに役立つ対策方法を実践してみましょう。
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