薄毛は予防できる? 健康な頭皮と髪の毛を維持するポイントを紹介!

この記事をシェア
  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • リンクをコピー
薄毛のイメージ
目次

    年齢とともに気になる薄毛。遺伝性によるものがほとんどといわれていますが、生活習慣の乱れも大きく影響します。そこで今回は薄毛の正しい予防法を徹底解明。正しいヘアケアで早めの薄毛対策を行いましょう!

    薄毛は予防できるの? 薄毛の原因とは?

    薄毛の男性のイメージ
    男性によく見られる薄毛には様々な種類がありますが、基本的には男性型脱毛性(AGA)によるものがほとんど。その割合は非常に多く、成人男性の4人に1人はAGAといわれています。

    それ以外では頭皮の血行不良やダイエットなどによる栄養不足、睡眠不足、頭皮環境の悪化、ストレスなどによるものがあります。

    遺伝的要素が大きいAGAはなんらかの治療を行わないと確実に進行しますが、その他の要因である場合、生活習慣を改善することで薄毛の予防にもつながります

    ただし円形脱毛症や頭皮の肌荒れや感染症、水疱性、その他遺伝性の皮膚疾患などによる脱毛症は医療機関を受診し、それぞれの症状に応じた治療を受けるようにしましょう。

    そもそも薄毛ってどういう状態なの?

    薄毛を発症すると、ヘアサイクル(毛周期)が乱れ新しい髪の毛が成長できなくなります。そのため髪の毛全体が短く細くなり、抜けやすくなってしまいます。

    正常な髪の毛は成長初期→成長期(2~6年)→退行期(2~3週間)→休止期(3~4ヶ月)というヘアサイクルの周期を繰り返しています。

    しかしAGAや加齢、生活習慣などでヘアサイクルが乱れると、この周期が数ヶ月〜1年と異常なサイクルとなり、徐々に薄毛を発症します。若いころは全体の髪の毛のうち約90%が成長期となりますが、薄毛が始まると成長期の髪の毛が全体の80%以下と減ってしまいます。

    日常的なセルフケアによって、ある程度ヘアサイクルの乱れを予防することは可能なので早めに生活習慣を見直してみましょう。

    薄毛になりやすい部位とは?

    男性の場合、薄毛になりやすい部位はおでこや頭頂部が代表的です。
    逆に後頭部や側頭部は男性ホルモンによる影響を受ける細胞が少ないため、薄毛になりにくい傾向にあります。

    詳しく分類すると、おでこの両脇から後退する「M型」、おでこ全体が後退する「U型」、おでこの中央から後退する「A型」、頭頂部から薄毛の輪が広がる「O型」が基本形といえるでしょう。

    対して女性は加齢とともに、つむじや分け目から薄毛が目立つのが特徴です。抜け毛は、1日約70~100本程度であれば正常といわれていますがそれ以上抜け毛があるようなら要注意。

    さらに髪の毛が短くて細くなっているようであれば、頭皮環境が悪くなっている可能性もあるので一刻も早く対策を行いましょう。

    薄毛になる原因はヘアサイクルの乱れにあり!

    薄毛はヘアサイクルが乱れることによって起こります。以下ではヘアサイクルの乱れに繋がる要因について、いくつかご紹介します。

    該当する項目が多い方は、早いうちに対策を練っておきましょう。

    1. 男性ホルモンの影響

    男性の場合、薄毛の最も大きな原因は男性ホルモンの影響です。とくにAGAの方は「5αリダクターゼの活性度」と「アンドロゲン受容体遺伝子」の2つの遺伝的要素が大きいといえるでしょう。

    5αリダクターゼとは人体の全身の毛穴に存在している酵素のことで、男性ホルモン「テストステロン」と結合すると脱毛を促すDHT(ジヒドロテストステロン)へと変換されます。

    さらに毛根部分にある「アンドロゲンレセプター」という受容体がこのDHTと結合すると、発毛に欠かせない毛母細胞の活動が阻害され、ヘアサイクルが乱れます。

    AGA発症者には5αリダクターゼとアンドロゲン受容体遺伝子の両者が体内にもともと多く存在しているため高確率で薄毛を発症しやすくなります。

    アンドロゲンレセプターの感受性に関する遺伝子情報はX染色体にあるため、母親から引き継ぐ情報がほとんどといって良いでしょう。

    そのため母方の曾祖父が薄毛だった場合87.5%の確率で薄毛になりやすくなりますが、5αリダクターゼの遺伝子情報は内服薬や外用薬である程度、活性度を抑えることが可能です。

    2. 栄養不足|頭皮や髪の毛に栄養が行き渡らない

    髪の毛の約80%〜90%が「ケラチン」というタンパク質で作られています。

    このケラチンは髪の毛だけでなく、爪や肌の角質層も形成しており18種類のアミノ酸で成り立っています。
    ケラチンの合成には亜鉛などのミネラル分も必須で、ビタミン類も摂るとさらに栄養が行き届きやすくなります。

    外食やインスタント食品ではこのような栄養素が不足しやすく、頭皮や髪の毛に必要な栄養素を届けることができません。

    健やかな髪の毛を育てるには食生活も見直しましょう

    3. 睡眠不足|成長ホルモンの分泌不足など

    睡眠時間が1日あたり5時間を切ると、交感神経が優位になり体が緊張状態となります。体が緊張状態となると、血流が悪くなり髪の毛や頭皮に必要な栄養が行き届きにくくなります。

    また新しい細胞の産出に欠かせない成長ホルモンが十分に分泌されず、髪の毛の成長にも悪影響を及ぼしかねません。睡眠不足の状態が慢性化すると、これらの要因が積み重なり薄毛を発症しやすくなります

    4. 頭皮の血行不良|頭皮や髪の毛に栄養を届けられない

    頭皮にはたくさんの毛細血管が存在し、髪の毛や頭皮に必要な栄養が血液によって運ばれます。

    睡眠不足や喫煙などさまざまな生活習慣によって血管が収縮し、血流が悪くなるとこれらの栄養素が行き届きにくくなります

    また代謝が悪くなるため老廃物も溜まりやすくなり、頭皮環境が悪化します。

    5. 頭皮環境の問題|合わないシャンプーやヘアケアによる傷み

    頭皮に良くない界面活性剤が含まれているシャンプーを使用している場合や、間違ったヘアケアを行っていると頭皮環境が悪化する可能性があります。

    頭皮の乾燥や、ベタつきが気になる方はシャンプーの成分やヘアケア方法について見直してみましょう。また紫外線やエアコンの風も頭皮環境に良くないので浴びすぎには注意しましょう。

    6. ストレス|ホルモンバランスの乱れなど

    ストレスが過剰に溜まると自律神経がホルモンバランスを乱し、血流を低下させます。

    血流が低下すると髪の毛を生み出すための栄養素(亜鉛)などが減少し、眠りも浅くなってしまいます

    眠りが浅くなると成長ホルモンの分泌も減少するため髪の毛や肌などが新しい細胞へとスムーズに生まれ変わることができません。自分にあった方法で日頃からストレスを溜め込まないように意識しておきましょう。

    薄毛は予防できる?|原因に合った対策・改善方法を選ぼう

    前項でお伝えした薄毛の要因は生活習慣やヘアケア方法を見直し対策することで、薄毛予防や改善は期待できます。

    インターネットなどにある情報では自分で薄毛対策を行っても意味がないと言う意見も見られます。しかし薄毛は自分に合った対策をとることで、頭皮環境の改善が期待できます。

    諦めずに自分に合った対策、改善方法を見つけて実践しましょう。

    できることから始めよう! 健康な頭皮と髪の毛を維持するポイントを紹介

    料理をする男性
    以下では、健康な頭皮と髪の毛を維持する生活習慣やヘアケア法についてご紹介します。
    まずはできることから試してみましょう。

    1. 生活習慣を見直そう

    まずは生活習慣の見直しポイントからご紹介します。最近ではサプリメントや、ストレス解消グッズなど便利な商品も発売されています。

    自炊や運動が難しい方は、このような便利グッズも取り入れて効率的に生活習慣を見直しましょう

    食生活|栄養バランスの良い食事をとろう

    髪の毛のほとんどを構成しているタンパク質は内臓などの主要な組織の形成から順番に使用されるため、少しでも不足すると髪の毛まで栄養が行き届きません。

    肉や魚、大豆、卵などのタンパク質をしっかり摂取するようにしましょう。
    またタンパク質の合成に欠かせない亜鉛や代謝を助けるビタミンA、髪の毛の再生を促進するビタミンB2、B6、血行促進や抗酸化作用が期待できるビタミンEなどの栄養素も一緒に摂取する方が健康的な髪が育ちやすくなります。

    タンパク質が豊富な食事メニューにプラスして、野菜類を1品追加しましょう。

    睡眠|良質な睡眠に必要なものとは?

    私たち人間の体は約24時間の体内時計が備わっています。午前0時から4時の間に睡眠に入っていると質の良い睡眠が取れやすく、成長ホルモンも多く分泌されます。

    睡眠を妨げるパソコンやスマートフォン操作は早めにやめ、室温は睡眠に最適な15〜20度に設定しておくと熟睡しやすくなります。

    熟睡できると血流も良くなり、頭皮に栄養が届きやすくなりますよ。

    嗜好品|飲酒やコーヒーはほどほどに

    ほどほどのアルコール摂取は血行が良くなりストレス解消にもつながるため、とくに問題はありません。しかしお酒を飲み過ぎて体内のアルコールが一定量を越えてしまうと、逆に血流量は低下します

    また二日酔いになると肝臓でアセトアルデヒドという有害物質が発生し、髪の成長に欠かせないタンパク質やミネラル(亜鉛)、ビタミン類などが大量に消費されてしまいます

    また血管を収縮させ、ビタミンCを破壊するタバコも百害あって一理なしなのでやめた方が良いでしょう。

    珈琲は、血管を拡張して血流を促進する作用がありますが「タンニン」という鉄分の吸収を阻害する成分が含まれているため亜鉛などの栄養素が不足する可能性があります。

    1日に2〜3杯程度に抑え、睡眠を妨げる可能性がある寝る前は控えた方が良いでしょう。

    運動|まずは早歩きから始めてみよう

    適度な運動は、血流を良くし代謝を上げるため薄毛予防にも効果的です。

    また精神的なストレスと運動することによって起こる身体的ストレスは脳内の同じ場所で消化されるため、ストレス解消にも有効といえます。忙しく運動が難しい方はまずは早歩きなど、できることから始めてみましょう。

    ストレス|溜める前にこまめに発散

    ストレスは自律神経やホルモンバランスの乱れを引き起こし血行不良を起こします。

    このような状態になると髪の毛を生み出すための栄養素(とくに亜鉛)などが減少し、眠りも浅くなってしまう傾向にあります。趣味に打ち込む、人と話す、軽い運動など、日ごろからこまめにストレスを発散するように意識しましょう。

    2. ヘアケアを見直そう

    次にへアケアの見直しポイントをいくつかご紹介します。意外にも知られていない正しいヘアケア方法。

    以下のポイントを是非参考にしてみて下さい。

    シャンプー選び|髪と頭皮に良いシャンプーとは?

    薄毛予防には「スカルプケア」専用のシャンプーがおすすめ。その中でも「適度な洗浄力」と「頭皮に負担のかからない」商品を選ぶと良いでしょう。

    選び方の基準として、成分に「ラウリン硫酸Na」「ラウレス硫酸Na」などの表示があるものは極力避け「アミノ酸系」または「ベタイン系」の洗浄成分が入ったシャンプーを選びましょう。

    その他にもアルコールや着色料、香料など本来シャンプーに必要のない成分が含まれているものも避けた方が良いでしょう。

    シャンプー方法|正しい洗髪方法を覚えよう

    シャンプーの成分が良くても、洗い方が間違っていると頭皮が痛んでしまうので注意しましょう。

    まず髪の毛を濡らす前にクッションのついたブラシで頭皮をマッサージするようにとかすと、皮脂汚れを浮き上がらせ血行を良くしてくれます。

    次に38度のお湯で濡らしながら「予洗い」し、シャンプーをしっかりと泡立ててから頭皮全体にまんべんなくなじませます。シャンプーは1回あたりワンプッシュが理想的。時間をかけてぬめりがなくなるまでしっかりと洗い流し、ドライヤーで素早く乾かしましょう。

    頭皮マッサージ|健やかな頭皮のために

    シャンプー中ももちろんですが、日ごろから頭皮マッサージをこまめに行っていると血行が促進され頭皮が柔らかくなります

    以下の4通りのハンドテクニックをマスターして取り入れてみましょう。ただしやりすぎは頭皮に負担を与えるためマッサージ1回あたり、3~5分を目安にしましょう。

    サークル・・・指の腹でしっかり頭皮をつかみ、円を描くように適当な圧力でマッサージする。
    プッシュ・・・指の腹でじんわり圧をかける。
    タッピング・・・指先で頭頂部を心地よい強さで叩く。
    ハンドプレス・・・両手の手のひらで側頭部などを適度な圧力でゆっくりと抑える。

    育毛剤|髪の成長をサポートして薄毛を予防

    前項でご紹介したマッサージに育毛剤や、発毛剤をプラスするとより頭皮環境の改善が期待できます。抗炎症成分や、植物由来エキス、発毛効果のあるミノキシジルなど自分の頭皮の状態に合った成分の商品を選びましょう。

    自分に合った対策方法を見つけて薄毛を予防しよう!

    こちらを見る男性
    薄毛の主な原因は男性ホルモンによる影響の他に、栄養や睡眠不足、喫煙、生活習慣などが挙げられます。

    生活習慣を改善しヘアケア方法を見直すと、ヘアサイクルの乱れの予防に繋がり、薄毛にも嬉しい効果が期待できます。まずは生活習慣を見直して自分に合った対策方法を見つけてみましょう。


    Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/seisei3237/fortero.jp/public_html/wp/wp-content/themes/fortero/single.php on line 42
    この記事をシェア
    • Twitter
    • Facebook
    • LINE
    • リンクをコピー
    Fortero(フォルテロ)

    本サービスにおける情報の提供は、診断行為ではありません。
    医師による診断や治療を必要とする方は、医療機関での受診を推奨します。
    本サービスでの情報や利用に関して発生した損害等につきましては、
    弊社は一切の責任を負いかねますので、予めご了承ください。

    監修者情報