頭皮環境を改善したり髪の生育をサポートしたりする効果が期待できる「育毛剤」ですが、副作用が心配な方は多いのではないでしょうか。実際に、育毛剤を使って頭皮がかゆくなったり、赤くなったりすることがあります。
安心して育毛剤を利用するためにも、副作用が起きる可能性や症状を押さえておくのがおすすめです。そこで今回は育毛剤の副作用について紹介します。
育毛剤で副作用が起きることはあるの?
薄毛や抜け毛が気になる方にとって、育毛剤は有効な対策の1つです。しかし、本当に効果があるのか、副作用があるのではないか、と不安になる方もいるでしょう。ここからは、育毛剤とはどのようなものか、副作用が起こることはあるのか紹介します。
育毛剤とは|頭皮環境の改善+抜け毛予防・髪の成長促進
育毛剤は頭皮環境を改善し、抜け毛の予防や髪の成長を促進するはたらきをサポートします。主に、頭皮の環境が良くなり髪に栄養が届きやすくなることで、今生えている髪の毛を健康に保ちやすくなります。
薄毛・抜け毛予防に効果的ですが、髪が生える効果はないので注意が必要です。また、育毛剤は医薬部外品であり薬ではなく、使用しても即効性があるわけではありません。
発毛剤とはどこが違うの?
発毛剤とは、髪の毛を生やし抜け毛を防ぐ医薬品です。育毛剤は医薬部外品であり、発毛剤は医薬品という違いがあります。
発毛剤には、血管を拡張し頭皮に刺激を与えるミノキシジルが含まれており、毛を生やす毛母細胞を活性化させるため薄毛・抜け毛の治療薬として使われています。
他にも、抜け毛の原因になっている男性ホルモンの働きを抑制するフィナステリドを含むものもあります。
育毛剤で副作用が起きる可能性はあるの?
育毛剤は頭皮環境の改善や、髪の毛の健康をサポートする役割があります。しかし、育毛剤に含まれる成分により、人によっては副作用が起こる可能性があります。どのような症状が出るのか、何が原因なのか、ここから詳しく紹介します。
どんな症状が起きるの?|かゆみやフケなど
育毛剤は直接頭皮につけるものであるため、肌に合わないことがあります。その場合、以下の副作用が起こることが多いです。
- かゆみ
- フケ
- かぶれ
しかし、このような副作用は市販の医薬部外品であれば起こり得ることであり、育毛剤が特別危険であるというわけではありません。
何が原因なの?|配合成分やエタノール、防腐剤による刺激など
育毛剤に配合されている育毛成分により、副作用が起こることがあります。
例えば、育毛剤にもミノキシジルが含まれることがありますが、ミノキシジルには頭皮のかゆみや肌荒れといった副作用が起こるケースがあります。
他にも、育毛剤に含まれるエタノールや防腐剤による刺激により、頭皮がダメージを受けてかゆみやフケの原因になることが多いです。
副作用が起きてしまったらどうすればいいの?
もし育毛剤の使用で副作用が起きてしまったときは、すぐに使用を中止してください。
症状に合わせて適切な診療科を受診することが大切です。ここからは、育毛剤の副作用が出たときの対処法を紹介します。
使用を中止して医師の治療を受けよう
育毛剤を使用して、頭皮のかゆみやフケ、かぶれなどの症状が出た場合は皮膚科を受診してください。また、育毛剤によっては動悸や発熱などの症状が出るケースもありますが、その場合は内科を受診します。
育毛剤の副作用は、他の病気でも起こりやすいため、使用した育毛剤を持参するのがおすすめです。パッケージにはどのような成分が含まれているか記載されているため、診断の助けになります。
自分に合った育毛剤を選ぶには? ポイントを紹介
副作用が発生するリスクが小さく、期待する効果を得るためには自分に合った育毛剤を選ぶことが大切です。また、育毛剤の種類も多いため選び方を押さえておくのもおすすめです。
ここからは、育毛剤を選ぶポイントを紹介します。
1. 含まれる成分をチェックしよう
育毛剤に含まれる有効成分には主に以下の4つの働きがあります。
- 毛母細胞の活性化
- 血行促進効果
- 脱毛予防
- 頭皮環境の改善
まずは、育毛剤にどのような有効成分が含まれているかチェックしましょう。
毛母細胞の活性化
髪の毛の毛根には「毛母細胞」と呼ばれる細胞があり、血管から栄養を受け取って、毛を成長させます。この毛母細胞の働きが低下していると、髪の毛は上手く成長できません。
育毛剤に以下の成分が含まれているものだと、毛母細胞の活性化が期待できます。
- 塩化カルプロニウム
- アデノシン
- t-フラバノン
- センブリエキス
頭皮ケア効果
髪の毛の成長に必要な栄養を摂っていても、頭皮の環境が悪ければ栄養がしっかりと行き届きません。毛母細胞の活性化が期待できる成分と一緒に、頭皮ケア効果が期待できる成分が含まれていると、より薄毛・抜け毛対策になります。頭皮ケア効果が期待できる成分には以下のようなものがあります。
- アルギニン
- イチョウ葉エキス
- カプサイシン
- サイトカイン
- ニコチン酸アミド
脱毛予防
薄毛・抜け毛が進んでいる場合は、脱毛予防が期待できる成分が含まれていると、さらに効果的です。
抜け毛の主な原因は、「ジヒドロテストステロン(DHT)」という、悪性の男性ホルモンによるもので、還元酵素の「5-αリダクターゼ」によって量が決まります。
脱毛予防が期待できる成分には、この2つの働きを抑える働きがあり、主な成分は以下の通りです。
- ノコギリヤシ
- オレアノール酸
- ビオチン
- L-リシン塩酸塩
- キャピシル
- ヒオウギエキス
頭皮環境の改善
頭皮環境が悪化し、肌荒れなどが起きていると薄毛・抜け毛が起こりやすくなります。育毛剤に頭皮環境の改善が期待できる成分が入っているものだと、さらに有効な対策を行えるでしょう。
頭皮環境の改善が期待できる主な成分は以下の通りです。
肌荒れを抑える成分
- イオウ
- サクラ葉エキス
- ビワ葉エキス
- グリチルリチン酸ジカリウム
皮脂を抑える成分
- アスコルビン酸
(ビタミンC/ビタミンC誘導体) - カシュウ
頭皮を保湿する成分
- N-アセチルグルコミンサン
- アロエエキス
- フコイダン
- 加水分解エラスチン
- ユキノシタエキス
- ココナッツオイル
2. 使いやすさで選ぼう
育毛剤は使ってすぐに効果があるものではないため、しばらく使い続ける必要があります。そのため、長く使えるように使いやすさをチェックすることが大切です。ここからは、育毛剤のタイプなどの使いやすさに関するポイントを紹介します。
タイプで選ぶ|エアゾールやミスト
育毛剤の吹き出し口には主に「エアゾールタイプ」「ミストタイプ」「ノズルタイプ」の3種類があり、それぞれで使い勝手が変わってきます。
エアゾールタイプは、ガスの圧力により噴射するタイプであり、噴射力が強いのが特徴です。勢いが強いので頭皮まで育毛剤がしっかり届き、手軽に使えます。
ミストタイプは名前の通り、霧状になって広範囲に育毛剤を塗布できます。
ノズルタイプはノズルの先を頭皮に当てて、直接育毛剤を塗布します。毛量に関係なくしっかりと頭皮に育毛剤を行き届けることができるのが特徴です。
使用感で選ぶ|清涼感や香り
育毛剤を使用したときの清涼感や香りなども、使い勝手を左右する重要なポイントです。使用後に薬剤独特のニオイがする場合は、使うのをためらってしまうでしょう。
最近の育毛剤には、ミントの香りがするものがあり、使い終わった後に清涼感があります。
コスパで選ぶ|続けやすい価格か
育毛剤は少なくとも3ヶ月から6ヶ月ほどは使い続ける必要があるため、負担なく使い続けやすい価格のものを選ぶことが大切です。ただし、育毛剤は安いものだと1,000円ほどですが、高価なものだと10,000円以上することもあります。
また、高価な育毛剤でも、定期便にすることで安くなり負担が減ることもあるので利用すると良いでしょう。
低刺激でおすすめ! フォルテロの薬用スカルプローションを紹介
フォルテロには頭皮の刺激を抑えた育毛剤の「薬用スカルプローション」があります。ここからは、薬用スカルプローションがどのようなものなのか紹介します。
1. 有効成分配合なのに低刺激で敏感肌の方にも
薬用スカルプローションには、3つの有効成分を配合しているため育毛効果が期待できます。
- 脱毛予防:ジフェンヒドラミンHCI
- 頭皮環境の改善:グリチルリチン酸2k
- 血行促進:センブリエキス
また、徹底的にこだわった7種類の天然成分を配合しています。頭皮への刺激を極力抑えているので、敏感肌の方でも使えます。
ただし、必ず副作用が起きないわけではないため、もし起きたら使用を中止してください。
2. 使いやすいミストタイプ
薬用スカルプローションはミストタイプであり、手軽に塗布できます。使用する際は、シャンプーで頭皮を清潔にし、よく乾かしてください。
髪を掻き分けてしっかり頭皮に塗布します。指の腹で頭皮を傷つけないように、押し込むようにマッサージするのがおすすめです。
3. ミントの香りで爽快感
薬用スカルプローションはミントの香りで爽快感があります。清涼感があるため、効果が出るまで使い続けやすいのも特徴です。
気になる部分に3回から4回ほどプッシュし、朝と夜の1日2回使うのがおすすめです。
4. 定期購入ならお得に続けられる
薬用スカルプローションの定価は税込で9,999円です。しかし、定期コースを利用することで、初回は税込1,980円、2回目以降は2本で税込12,980円と非常にお得になります。
育毛剤を利用して効果を実感するまでには、しばらく時間がかかるため定期コースの利用がおすすめです。
自分に合った育毛剤を選んで薄毛対策を始めよう!
育毛剤にはエタノールや防腐剤などの成分が含まれており、肌に直接つけるものであるため、人によっては副作用が起きる場合があります。副作用には頭皮のかゆみやフケなどがあり、症状がひどい場合は医療機関を受診してください。
育毛剤にはさまざまな種類があるので、自分に合った育毛剤を選んで薄毛対策を始めましょう。